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クエッタ イランリエル両替したら440万リエル!!になったアルヨ
ラホールシティ駅には夕方移動。リキシャでまたぼられ気味で70R。駅からまた階段なので50Rでポーターを頼む。俺のキャスターケースは重いよ(推定40キロ)。
ホームに行くが列車はまだ入線していない。入線してくると俺の車両の9番コーチがない。
なんでと聞いてみるとどうもラホールで車両増結するようだ。乗り込むとコの字の形をした二段のコンパートメントで車両は古く汚いがゆったりしている。コンパートメントごとにトイレもある。まあ一応一等寝台だ。(外国人学生割引で680R)

コンパートは一人独占状態で、このままクエッタに行くかと思えばそう甘くはない。途中駅で女性が6人ぐらい定員オーバーで乗ってくる。グループ付き添いの男が「悪いが他のコンパートメントに変わってくれないか」という。
女性だけの部屋にしたいらしい。まあムスリムはそうだ。ただ俺も3日前から予約した席だし荷物も多いし移りたくない。
「あなたたちの宗教は尊重するが、私もこの席のチケットを持ってるし、後から来てこっちか移れと言うのはおかしいのでは。それにこの部屋は6人部屋で8人は入れないよ」と男に話す。

結局女性が他の部屋に移り、ここが男部屋ということになった。かなりの大グループのようだ。席の件では確執があったが、その後会話してちょっと打ち解け結局カレーなどをもらった。
ガスバーナー、鍋持参でマイカレーを持ってきている。パキスタンのカレーはインドと違って辛くなくてうまい。イスラム教と仏教などについて英語のできる奴と話す。祈る時間になると簡単に集団で祈っていた。こっちは横で寝転んで本を読んでいたので、なんか悪い気がする。


翌朝ローリーという駅に停車しホームでチャイを飲んでいると、日本人2人組に出会う。彼らはモヘンジョダロに行くようだ。一応危険地域だし距離もあると思ってたので、今回はパスしようと思っていたのだが、ここからバスを乗り継ぎ2時間半ぐらいの距離のようだ。地元の奴に聞くと数年前は確かに少し危険だったが、今は全く問題ないそうだ。

歴史好きとしてはかなり行きたくなり、ここで途中下車しようかかなり迷う。がクエッタまでのチケットが無駄になるし、迷っているうちに結構走って朝10時頃になり、結局行けなかった。同じルートでこれを読んで来る歴史好きな人がいれば、途中なのでぜひ寄った方がよい。外務省は危険指定を下げるべきでは?

意外に24時間移動は快適だった。やはりバスと違って横になれるのは楽だ。イランまでも鉄道で行きたい。

途中から列車後部にも機関車をつけて上り坂をゆっくり登りながら列車はすすみ、列車は日が暮れた6時過ぎクエッタ駅に到着。ちょうど24時間だ。

駅からムスリムホテルまで歩いて8分らしいが、怠け癖がつきオートリキシャ30R。
ムスリムホテルは定番宿らしいのだが、旅行者がいないようで、あるはずの情報ノートも捨てたとのことだ。シャワーはなく朝お湯がでる蛇口がある。200R。

別にこの街は観光する場所はなく、バザールをぶらぶらするぐらいだ。

イランまでの列車チケット
イランザヘダンまでの国際列車が月2便だけあり、それを狙ってきたので早速駅に行って予約しようとすると、どうやら寝台は満席とのことだ。当日にならないとキャンセルも解らないという。
あてが外れ結局バスで行くことになった。

イランリエル両替
ラホールで約5万円分パキルピーを引き出したのでそれをここでイランリエルに両替する。イラン国内に入るとドルキャッシュのみ両替らしいので、ここでイランリエルを4万円ぐらい変えておくことにした。

ラホールで出金したのは、クエッタではVISAカードの使えるATMを探すのが大変だろうと思ったからだ。実際VISAのシールを貼ったATMは一軒だけだった。それも使えるかどうか解らない。

ガイドブック旅行人アジア横断に書いてある闇両替ストリートを探すが、どうも通りを勘違いしてしまい、地元の人に20回ぐらい聞きながら何とか両替屋にたどり着く。焦っていたので他の店に気づかずそこの店に入る。
レートを聞くと1パキルピーが12.9だという。ネットで調べた仲値より良かったのでそこで両替する。確認していると1パキルピー129リエルでないとおかしい。桁が一つ違うのだ。おかしくないかといい、再確認してもらうと理由がわかった。12.9というのはイラン独特の単位のトマン(10リエル)という単位でリエルでは129だそうだ。てっきり桁一つごまかされたかと思った。
というのも日本円で約4万円両替すると4400000リエルになるのでもう感覚がわからない。だいたい100で割ると日本円に近くなる。でもトマンという単位を一般的には使うそうで極めてややこしい。旅行者泣かせだ。

両替を終えて外に出ると両替屋がたくさんあり、他の店でレートを聞くと悪い店は125だったが130という店もかなりあった。400円ほど損したことになる。焦って他の店と比較する事ができなかった。反省。
一つの店だけ3万ルピー両替するというと135というレートをだす店があったが多分間違いだろう。金額が多いだけにじっくり交渉すべきだった。反省。どうりで両替した店でチャイが出たわけだ。

クエッタでは両替だけが仕事だったので後はバザールをぶらぶらした。名物らしい鳥の丸焼きも食べた。

中華料理のブッフェ(バイキング)があるというのでセレナホテルに行ってみる。700R税込みとちと高いが、中華以外にもBBQもあるようでエビフライを食べることができた。
深夜特急テレビ版で大沢たかおの供をするおじさん(俳優の名前忘れた)が、確かクエッタのあたりで「エビフライが食べたい」と言ったシーンを覚えているが、今はこの砂漠の中でもエビフライが食べられるのである。

最終日にもう一軒の中華屋カフェチャイナにも行ったが、こちらは盛りが多いのでハーフを頼んだ方がいい。ハーフ2品頼んでも残してしまった。それでも260Rと安いのでちょっと遠いがお勧め。


ネットも1時間15Rと安かった。ただ他にすることもなく、旅のリミットも1日1日過ぎていく。予定より1日早く出ることにする。
いよいよ砂漠を越えるとイランだ。ただこのあたりは1年前に日本人パッカーが誘拐されたところなので十分注意が必要だろう。
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