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コラム意見投稿 個人旅行者と自己責任

旅行人掲示板にイランビザ情報と外務大臣への要請を乗せたら
元記事へリンク

掲示板に以下のような意見がありました。
旅行人サイト
>みんなある程度の覚悟して 13 :旅人さん :2008/11/16(日) 15:12:56矛盾した理屈に思えますねえ。(全然覚悟してないじゃん)
気持ちは分かるが、認識としては間違っている

>その邦人保護のための費用は、少額かもしれませんがパスポート申請時にあんな手帳一冊のために16000円を受益者負担で払っています。
それは実費(もちろん設備投資も含む 全国各地に事務所も置かなくてはならないし)や人件費等でしょう?
勝手に危険なところに行ったアホパッカーを救護するための費用と考えている人はいないのでは?

俺様はこう書きました。
12 :SNUFKIN :2008/11/15(土) 21:42:42
参考まで)パスポートの原価計算には、以前読んだ資料では、領事の邦人援助の費用も入ってました。
まあ11のようなこういうお考えの方ももちろんいらっしゃるでしょう。
情報板なのでこれ以上の議論はやめます。

その後の書き込み
13 :旅人さん :2008/11/16(日) 15:12:56
気持ちは分かるが、認識としては間違っている


情報のための掲示板でこれ以上意見書いて議論しても板を汚すだけなのでこれだけ書きました。
このブログは私的意見表明の場とも考えているので、意見をまとめて追加しておきます。
こういう意見を掲示板に書くと、上記の方のようなお考えの方(長文最後まで読んでくださってありがとう)もかなりいらっしゃるとのは当然です。
特に個人旅行に全く興味がない方からするとかなりその傾向があります。

まずいわゆる自己責任論について意見を追記します。
最近記憶する海外の事件としてはアフガンの邦人誘拐解放事件、イラクの例の首を切られて殺害されネットに流された事件、最近では長期間にわたったイランでの邦人誘拐事件、ミャンマーでのフリージャーナリスト銃殺事件、アフガンでのNGO職員殺害事件などがあります。
古くは三井物産支店長誘拐事件、ペルー日本大使館占拠事件でしょうか?
特にいわゆる自己責任論が出たのはアフガンの3人の邦人誘拐事件、イラクの惨殺事件です。

アフガンのとき当時のマスコミは解放された3人をかなりたたきました。そんな危ないところにいくからそういう目に遭うんだ。自業自得だと。
一部から解決までにかかった費用を個人負担させろとの声もあったように記憶しています。
またイラクの惨殺事件も、自衛隊の派遣問題が絡んだこともあり、自己責任だから仕方ないだろうという空気が強かったように思います。

自己責任を大きい意味で取ると人が生きていくことは全て自己責任です。転職した会社が話と違っていた。結婚したらとんでもない奥さんであることがわかった。自己責任です。会社を奥さんを見る目がなかったわけです。
転職しなければ、結婚しなければ人生をあやまるリスクは無かったかもしれません。
とはいえ転職する人も結婚する人もたくさんいます。そのリスクを考えてもうまくいった場合得るものがあるからです。

このことはこの個人旅行についてもいえます。いわゆる外務省がお勧めしない地域に旅行するということは、誘拐されたり、ケガをしたり、殺されたりというリスクは日本国内より増えるでしょう。それでも旅行したいという人がいるのはそのリスクより得るものが大きいからでしょう。
もし1000人が旅行してたまたま一人が不幸にして事故に巻き込まれた。この0.1%を大きいと取るか小さいと取るかはそれこそリスクを考えた自己責任です。
ただいわゆるマスコミで取り上げられた自己責任論はちょっと違います。危ないところにいって誘拐されて、その対応のために税金を使って、自衛隊派遣問題という政策まで影響を与えやがって、けしからんという感じでしょうか。
アフガンの3邦人誘拐の時は、関係者のなかにいわゆるプロ市民的な活動をされていた方がいらっしゃり、そういった背景もあって自己責任論にバイアスがかかったように記憶しています。
その後のイラクの惨殺事件のときは、被害者の生存時の映像を覚えています。彼は「小泉総理、すいません」といいました。時の小泉総理はテロリストとは交渉しない(自衛隊は撤退させない)と即座に表明し、結果的には彼は首を切られ殺されました。彼香田さんは何に対して謝ったのでしょうか?多分自分の無謀さで国に迷惑をかけたと思ったのでしょう。まあ自分も人ごとではありません。

そういうリスクがO.1%なのか0.01%なのかわかりませんが、そのリスクとメリットを考えた上で皆さん個人旅行しているはずです。それが私が書いた覚悟という意味です。
団体旅行だと安心なのかというともちろんそうでもありません。交通事故などで無くなる方も多数です。よくニュースで見ますよね。
海外旅行がまれな時代だったら珍しかったかもしれませんが、これだけ年間に1000万人渡航する時代になると分子である事故件数は当然増えるわけですが、それは分母が増えての結果のことです。
とはいえ特に一人で旅行していると、たとえばインドのベナレスで暗闇からナイフで刺され、金品を奪われ、遺体を焼かれ川に流されたら終わりです。誰にもわかりません。最悪そういうこともイメージ出来ているかどうかということでしょう。
そうならないように情報を収集し、夜は出歩かない方がいいとか、このエリアは危ないから行かないとか判断しています。それぐらいのリスク管理は個人旅行では当然でしょう。
そういう上でもし万が一事件事故に巻き込まれたら、領事館は本来業務として業務範囲で邦人援助活動はしてねということです。
自己責任だから領事が動く自体税金の無駄だからほっとけという意見の方もいるでしょう。別に自衛隊を出動させて救出してくれといっているわけではありません。万一の場合最低限の調査や現地警察への依頼などの活動はやってねということです。そのレベルも自己責任だから出来ないとなると、日本国に納税する義務はありません。

あとバックパッカー無責任論について書きます。
確かに旅行しているとそれぐらい調べてから旅に出ろよというレベルの方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は特に治安情報には気をつかっています。もちろん外務省が東京から出す情報だけではなく現地の生情報です。もっともその情報の信頼度は自分の経験で判断するしかないですが。。
バックパッカーがいわゆる危険地域を旅行するのを批判する声は「用事もないのに野次馬根性でそんな危ないところに行くな」の一言だと思います。

ます「用事もないのに」について
自分はその国をみて、どんな人が暮らしているのか?テレビや本で見たり聞いたりした印象は本当なのか?そういうことを自分の目で見ることは立派な用事だと考えています。リスクをとってもその体験が自分にとって利益になると考えているからです。
では立派な用事とはどんな用事でしょうか?ジャーナリストでしょうか?外交官でしょうか?NGOでしょうか?商社マンでしょうか?どの立場にしても社会的意義もあるかもしれませんが、それは大義名分でしょう。国にとっての国益を得たい、メディアにとってのスクープを取りたい、会社にとってお金を儲けたいの利益であることは否定できません。それがさらに個人の金銭的名誉的利益へとつながっていくわけです。
自分はジャーナリストが亡くなると英雄視され、香田さんが惨殺されると仕方ないだろうとする雰囲気に違和感を感じます。フリージャーナリストと個人旅行者の違いは何でしょうか?自分自身もある意味ブログフリージャーナリストな訳ですが、(メディアとしては弱いですが)その辺はどうなんでしょうか?
最近の偏向報道を見ていると朝日や毎日新聞が偉いということは決してないと思います。
それが立派な用事といえるなら、個人旅行者の用事をくだらないこと言えるでしょうか?実はそれほど違うとは言えないのではないでしょうか?

次に「危ないところ」について
危ない危なくないの判断は誰がするのでしょうか?日本では外務省がすることになっています。確か4段階に分かれもっとも危険な退避勧告にはイラクやアフガニスタンなどが含まれていたように思います。
当然勧告ですから命令ではありません。強制的に旅行を止める権限はないでしょう。
イラクやアフガンはまだ戦争状態の後遺症で人が最近でも大勢死んでいますし、パキスタンも部族地域ではアメリカ軍の空爆などがあります。(国をならべるとアメリカがらみばっかりですね。。。。)
そういう状況を総合的に判断し外務省がランク付けするわけです。
これは私見ですがその情報がやや大げさ気味になっていたり、その国との関係によって変わったりしているのではないか?ということです。
外務省の領事からすると余計な仕事を増やす個人旅行者は余計な存在であるに違いありません。彼らからするとたいした用事もないのにふらふらしやがってってことです。なるべく個人旅行者を増やさないために若干大げさな危険情報になっているのではと考えます。
また官僚ににありがちな事なかれ主義からいっても大げさ気味に危険情報を出していたほうがいいのでしょう。何かあったとき外務省はこの危険情報を出していたので責任はないですよってことです。
実際海外の大使館でレターなどをもらう際の申請書などにも「自分は危険情報を十分読んだ上で旅行します」といった内容の文書にサインさせられます。
それに日本とその国との関係にかなり左右されることもあるようです。アメリカの911の時や中国の反日暴動の時を考えてみると、一時的にはかなり退避勧告に近いものが出たでしょうが、国との関係に配慮してか、すぐレベルが下がったように思います。
またこの危険情報は州とか地域単位に出るのですが、そこまで広い地域で治安状況が一律に悪いわけでもなく、その中の一部の街が危ない。またその街のここが危ないというのが実情だと思います。

パキスタンといってもニュースを見る限り、米軍が部族地域の結婚式を誤爆して一般住民が死んだなどというニュースが流れ、危ない印象を受けますが、フンザやカラシュバレーなど旅行者が行きそうな所まで誤爆される可能性はないでしょう。つまり何処の国もそうですが危ないところは危ないし、そうじゃないところはそうじゃないのです。

日本でも地下鉄サリン事件のテロや秋葉原の通り魔事件がありました。日本人からするとあれは特殊な事件で普段は安全だよと考えますが、日本の外務省がもし外国にあれば東京全域に危険情報を出すことでしょう。サリン事件のすぐ後でも地下鉄ががらがらだったということはないはずです。
そこまでピンポイントな情報をリアルタイムに提供するのは当然無理なので危険情報の範囲を広げておこうというわけです。
もちろん外務省の出す危険情報は、自分にとって治安情報を把握する上で口コミとやネット情報と並ぶ重要な情報ソースとなっていることは事実です。

とはいってももし自分が反米勢力に誘拐され、日本政府に自衛隊撤退要求などが出されたとすれば、自分のこの個人的な旅行が結果的に日本国全体に迷惑を与えたということになってしまうのは間違いないでしょう。
これに関してはそうならないことを祈るばかりです。ただ最悪なことばかり考えていると、家から一歩も出ない方がよいということになってしまうでしょう。可能性の話、運不運の話になってしまいます。

まとめると、個人旅行者(ブログフリージャーナリスト)からすると我々なりに治安情報に気をつけて、最悪の事態もイメージした上で旅行しています。出来るだけ迷惑は掛けないので旅行させてくださいということです。


パスポートの費用
確か以前読んだ資料には16000円の根拠の中に発行のための実費はもちろんの事として、邦人渡航者の援助活動の費用も含まれると外務省が回答していたように思います。
それに本当にこれも特別会計なんでしょうかね。。。今の時代パスポートを日本国民30%の人が持っているとして10年旅券と5年旅券が半々だとすれば年間の概算会計は
1500万人 × 16000円 ÷ 10年 =240億円
1500万人 × 12000円 ÷ 5年 =360億円
え?計算間違いでしょうか?年間600億円って多分特別会計なんでしょうね。日本のパスポートは偽造防止技術が進んでいるので実費ももちろんそれなりにかかってるでしょうが、いったん仕組みさえ作ればコストダウンできるでしょう。
海外領事の私的な費用などに化けていなければいいのですが。。。
パスポートの原価計算の件はまた調べてレポートします。

暇なのでまた長文になりました。この件に関してもしご意見があればコメント欄へ。ただし冷静な議論にならなければ編集長権限で削除させていただくこともあります。
最後まで読んでくださった方 謝謝。

PS コメントいだだいたayasofyaさんのブログにパスポートの原価計算に邦人保護の費用が含まれている旨詳細に書かれています。ぜひご覧ください。
ayasofyaさんのブログへリンク
このお金が邦人保護のための大義名分で領事のカラオケクラブ代に化けていないことを日本国民として祈ります。
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コメント

旅行人のリンクからきました。
私も以前にパスポート発行費用について調べたことがあり、政府答弁によれば発行費用中10,000円が邦人保護費用で年間270億円一般会計の歳入となるとのことです。

RE by snufkin

ayasofyaさま 情報ありがとうございます。
年間270億ですか。やはりものすごい金額ですね。ただ特別会計でなく一般会計なんですね?
世界に在外公館がいくつあるかわかりませんが、もし270カ所とすれば年間1カ所1億円が、邦人保護のための費用としてかかっているわけです。領事の機密費、給料がまるまる残るという赴任手当などとは別にですよね。
その割りにはプーケットの津波のときの対応は噴飯ものですね。
それだけ国税が投入されているとすれば、いざというときはそれだけ仕事をしてもらいましょう。
このへんは鈴木宗男議員に追求してもらえばいいのかな?

またぜひブログご覧ください。

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